自動車保険には強制保険である「自賠責保険」と加入が自由な「任意保険」があります。
任意保険は文字通り任意ではあるのですが、自賠責保険だけでは損害賠償を払いきれないケースがあるため、実質全員加入であるべきものです。
しかし、保険に加入せずに車を運転している人がいるのも事実です。
任意保険の加入率
保有車両数 | 80,272,571台 |
---|---|
対人賠償保険 | 73.4% |
対物賠償保険 | 73.4% |
搭乗者傷害保険 | 41.7% |
車両保険 | 43.0% |
日本損害保険協会が出している2014年3月のデータによると、自動車の保有率は約8000万台で、そのうち自動車保険の対人・対物保険に加入しているのが73.4%だそうです。
対人・対物保険は任意保険に加入するうえで必須のものになるので、実質この数が任意保険加入率になります。
台数に直すと5900万台で多く感じますが、27%近くの車には補償がありません。4台に1台は保険に加入していないのは高確率に思うのは私だけでしょうか?
ちなみに、最も対人・対物賠償保険の加入率が低いのは沖縄県で52.9%。これは2台に1台が未加入ということになります。車両保険にいたっては25.8%で4台に1台しか付けてないです。
逆に最も加入率が高いのが大阪府で81.9%でした。事故件数でみても大阪は愛知に次いで多いことからも、リスク回避のためにみなさん加入しているのでしょう。
ダントツで事故件数が多い愛知県ももう少し加入率が上がれば良いのですが…。
このデータは自動車共済などのデータが含まれていないため、実際の加入率は85%程度になるようです。それでも15%の車が対人賠償保険に加入していないというのは驚きです。
交通事故は1度で数億円の賠償金額になることもあるので、加入していない場合は今すぐ加入をオススメします。
自動車保険加入率は増えている
自動車保険の加入率を見ましたが、次は加入率の推移です。
年度末 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 |
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対人賠償保険 | 71.0 | 71.2 | 71.5 | 72.1 | 72.7 | 73.1 | 73.4 | 73.1 | 73.3 | 73.4 |
対物賠償保険 | 70.8 | 71.1 | 71.4 | 72.1 | 72.6 | 73.0 | 73.4 | 73.1 | 73.3 | 73.4 |
搭乗者傷害保険 | 59.6 | 59.0 | 58.5 | 58.5 | 58.1 | 57.5 | 50.3 | 45.1 | 43.1 | 41.7 |
車両保険 | 36.3 | 37.3 | 38.2 | 39.4 | 40.2 | 41.0 | 41.8 | 42.1 | 42.6 | 43.0 |
対人・対物賠償保険に関しては徐々に増えています。
最近では保険料が安いダイレクト型の保険も増えていますし、1998年の保険自由化前に比べて加入しやすくなったことや、CMがたくさん流れているので「自動車保険」そのものの認知度が上がったことも関係しているでしょう。
このまま増え続けて、少しでも安心して運転できる世の中になれば嬉しいです。
車両保険に関しては増加の伸びが他に比べてスゴイですね。保険料が安くなった分、補償を増やせることなどが関係しているのでしょうか。
それに比べて自分を守るための保険である搭乗者傷害保険に関しては減少しています。
これは、搭乗者傷害保険に似た補償内容である人身傷害補償保険で十分カバーできることから、初期プランにこの補償を組み込んでいない保険会社が出てきているのが理由だと思います。
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