無保険車傷害・搭乗者傷害・人身傷害について。保険を使っても等級が下がらないかも

任意保険は基本的に保険を使うと、翌年の更新時に等級が3つまたは1つ下がります。

しかし、一部の特約は保険を使っても等級が下がりません。

  • 無保険車傷害保険
  • 搭乗者傷害保険
  • 人身傷害保険

以上の保険に関しては、使用しても等級が下がらず、翌年には1つ等級がアップします。

ただし、どんなときでも等級が下がらないわけでなく、条件があります。

賠償責任が発生せずに使った場合のみ有効

それは、賠償責任が発生しない場合です。

たとえば、信号待ちで停車していたときによそ見運転していた車が追突してきたときの事故は、こちらに賠償責任が発生しません。その追突事故が原因で病院で治療を受けることになれば、上に挙げた保険を使っても等級は変わりません。

これを「ノーカウント事故」といいます。

もちろん、他に事故を起こして賠償責任がある場合は、その分の等級が下がります。

無保険車傷害保険とは

無保険車傷害保険は、事故によって後遺障害・死亡した場合に使える保険です。ケガの場合は適用されません。

車の損害や入院で仕事ができない間の補償もないので、車両保険や下に書いた搭乗者傷害保険や人身傷害保険を使うことになります。

名前にある「無保険」というのは、相手が以下の条件のものです。

  • 任意保険に加入していない
  • 年齢条件から外れている人が運転していた
  • ひき逃げや当て逃げの加害者がわからない
  • 対人補償額で賠償額が支払えない

相手側の任意保険の対人補償額が無制限でない、もしくは任意保険に加入していない場合に使える保険というイメージですね。

この条件に当てはまったときに補償額の不足分を最大2億円受け取れます。実際に当てはまるのは車を運転している人の15%いるそうなので、これを多いと考えるか少ないと考えるかで加入を検討するのがよいですね。

本来こんな無責任な人たちがいなければいらない保険なのですが…

搭乗者傷害保険とは

搭乗者傷害保険は、加入した車に乗っている運転手・同乗者が交通事故でケガや死亡した場合に補償される保険です。

過失に関係なく支払いを受けられます。ただし、賠償金を支払う事故で搭乗者傷害保険を使うと等級は下がります。

無保険車傷害保険との違いは、ケガでも使えることや入院中の治療費も支払われます。

例外として、暴走族のように車検に通らない車やトラックの荷台に乗っていてケガをした場合には支払われません。

この特約をつけている人でそんな危ないことをする人はいないと思いますが、気をつけましょう。

人身傷害保険とは

人身傷害保険(人身傷害補償保険)は、搭乗者傷害保険と同じような仕組みですが、さらに補償内容がいい保険です。

契約している車に乗っている運転手・同乗者が、交通事故でケガ・後遺障害・死亡した場合に、契約金額の範囲で保険料を受け取れるもので、入院や葬儀費用、休業補償、慰謝料など、実際にかかった金額を補償してくれます。

(実際にかかった金額を支払ってくれるものを「実損払い」といいます。)

また、保険者と家族は友人の車に乗っているときや歩行中の事故でも補償してくれる、心強い保険です。

【例】
1000万円の損害が出たときに相手の過失60%:自分の過失40%の場合、受け取れる保険料は600万円で、足りない400万円は事故負担になるところ、人身傷害保険を使えば400万円を受け取れます。

相手が任意保険に入っていなくても、足りない分は全額受け取れます。

ただし、補償範囲が広いため、保険料も高くなるという特徴があります。とはいっても、良い保険であるのは変わりないので、家族が多い場合などは金銭的に余裕があれば付けておいて損はない保険だと思います。

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