自動車保険を使って車の修理を行うと、等級が下がって次回更新分から保険料が上がる可能性があります。
事故を起こして自動車保険を使った場合の等級ダウンの扱いは以下のとおりです。
- 3等級ダウン事故
- 1等級ダウン事故
- ノーカウント事故
3等級ダウン事故
この事故は一般的に以下の場合に適用され、翌年の等級が3ランクダウンします。
- 相手にケガをさせ、対人賠償保険金が支払われた場合
- 相手の車にぶつかり、対物賠償保険金が支払われた場合
- 自宅の駐車場でぶつけてしまい、車両保険金が支払われた場合
- 当て逃げに遭い、車両保険金が支払われた場合
1等級ダウン事故
この事故は一般的に以下の場合に適用され、翌年の等級が1ランクダウンします。
- 車が盗難に遭い、車両保険金が支払われた場合
- 水災、火災、台風などに遭い、車両保険金が支払われた場合
- 車に落書きされ、車両保険金が支払われた場合
- 高速道路走行中に小石がフロントガラスに当たってヒビが入り、車両保険金が支払われた場合
このダウン事故は車両保険が使用された場合に適用されることが多いです。
ノーカウント事故
この事故は一般的に以下の場合に適用されます。
- 自分もしくは家族が事故でケガをして人身傷害保険金や搭乗者傷害保険金が支払われた場合
- 原付きで他人とぶつかってしまい、ファミリーバイク特約の保険金が支払われた場合
- 飼っている犬が他人に噛みついた場合に個人賠償責任特約の保険金が支払われた場合
この事故は保険を使っても翌年度の等級が下がらない事故となります。他に等級が下がる事故が発生していない場合は、通常通り翌年度の等級が1ランクアップします。
特約を使った場合にノーカウント事故として認定されることが多いようです。
1年間に複数事故を起こした場合、等級はその分下がる
あまり考えたくないですが、1年間に2回事故を起こして保険を使用した場合は、その回数分のランクダウンとなります。
1等級ダウン事故1回と3等級ダウン事故1回の場合、翌年度の等級は4ランクダウンします。
ランクアップは1年に1ランクだけですので、そうなると元の等級に戻るまで4年間かかります。
いきなり保険料が跳ね上がることもありますので、十分注意して運転しましょう。
軽い事故なら自腹がいいかも
私は自宅の駐車場の柱に車をぶつけてしまったことがあり、車両保険を使おうとしたことがあります。
その時の修理代を計算すると、翌年度に等級がダウンした場合に支払う保険料の方が修理代よりも高くなってしまうことがわかったので、自腹で修理しました。
軽い事故の場合は自腹で修理を行って等級ダウンさせない方がいいでしょう。事故を起こして保険を使うときは、その間支払う必要がある保険料と修理代をチェックして、お得な方を選択しましょう。
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