過失割合で考慮される「著しい過失」と「重過失」

過失割合を決めるとき、状況に応じてある程度の過失割合は決まっていますが、「著しい過失」や「重過失」を行っているかどうかで割合が変わってきます。

場合によっては被害者側の過失が大きくなる可能性もあるので、このような過失を行わないようにしましょう。

「著しい過失」とは

著しい過失とは、通常想定されている程度を超えるような過失です。

認定されるのは主に以下の場合です。

  • 脇見運転などの前方不注意
  • 著しいハンドル・ブレーキ操作の不適切
  • スマートフォン・携帯電話などで通話しながらの運転
  • スマートフォン・携帯電話で画像やメールを見ながらの運転
  • 時速15㎞以上30㎞未満の速度違反
  • 酒気帯び運転(血液1mlにつき0.3mgまたは呼気1lにつき0.15mg)

スマートフォンが普及してから、いろいろな通知がくるので運転中に一瞬だけ見る人も増えているのではないかと思いますが、時速60kmで走っている車は、1秒で16m以上進みます。スマートフォンを2秒見るだけで33m進む計算になります。

33mも進むとかなり状況が変わります。この場合の事故になると過失割合が不利になることも多いので、絶対に運転中にスマートフォンを触るのはやめましょう。

また、速度違反に関しても過失認定されるので、標識にしたがった運転を心がけましょう。酒気帯び運転は、罰則が厳しくなった今ではやっている人は少ないと思いますが、こちらも過失となります。

「重過失」とは

重過失は上で説明した著しい過失よりもさらに悪質な過失のことをいいます。

認定されるのは主に以下の場合です。

  • 居眠り運転
  • 無免許運転
  • 30km以上の速度違反(高速道路を除く)
  • 過労、病気及び薬物の影響で正常に運転できない場合
  • 酒酔い運転で正常に運転できない場合

こちらは意識が正常でないときの運転や、本来運転してはいけない人が運転した場合に認定されるものです。

「酒酔い運転」とは、血液や呼気に含まれているアルコール数値に関係なく、正常な判断ができず、運転能力がない状態での運転のことをいいます。

自分で防げるものばかりなので対策する

著しい過失、重過失ともに自分で防げることばかりです。法定速度を守り、よそ見をしなければこのような過失の認定を受けません。

スマートフォンはスリープモードやドライブモードなど、通知が来ても音や振動が鳴らない設定にして気をそらさないようにするなど工夫しましょう。

アルコールに関しては、飲んですぐに運転する人はまさかいないと思いますが、お酒の抜けが悪い人は数時間たっても酒気帯びになる可能性がありますので、次の日運転するなら飲まないようにするのが確実です。

無料で自動車保険を2万円安くする方法

車を初めて購入したとき、親に言われた通りの自動車保険に加入していましたが、金額が高くて支払いが大変でした。

しかし、ネットを使って自動車保険を探すと同じ補償内容で年間6万円、自分に合わせた補償内容で、なんと12万円も保険料を安くできました。さらに次の年も1万8000円安くなりました。

スポンサードリンク