交通事故に遭った翌年度は等級が1つまたは3つ下がって保険料が上がりますが、それだけではなく「事故有係数」が適用されて翌年の等級割引額が少なくなります。
割引率が半分になることも
事故有係数とは、1等級ダウン事故であれば1年、3等級ダウン事故であれば3年間が適用期間になります。
この係数が適用されている間は、等級の割引率が小さくなるので、保険料が上がります。
例えば、8等級の事故有係数が0年の場合は保険料の40%が割引になりますが、事故有係数1年が適用されると1年間は約半分の21%しか割引にならないのです。最長である6年が適用されると、6年間は割引額が少なくなります。
3等級ダウンの場合は3年間割引額が少ないのに加え、等級も3つ下がるので保険料がかなり高くなってしまいます。
自動車保険に関しては、事故が起こっても保険金が出るからといって安心できるものではなく、事故を1度起こすとリスクが高い人だとみなされ、それが保険料にもろに影響します。
ゴールド免許割引などを受けていて長い間事故を起こしていない人ほど事故有係数がついたときに影響を受けるので、安全運転を心がけましょう。
事故有係数適用期間の等級割引率
無事故のときに適用される「無事故係数」と「事故有係数」での割引率を出しました。無事故と事故有で同じ等級でも全く違うのがわかります。
等級による割引は保険加入期間によって異なりますが、現在は以下のようになっています。
等級 | 割引/割増率 | |
---|---|---|
無事故係数適用期間 | 事故有係数適用期間 | |
1等級 | +64% | |
2等級 | +28% | |
3等級 | +12% | |
4等級 | -2% | |
5等級 | -13% | |
6等級 | -19% | |
7等級 | -30% | -20% |
8等級 | -40% | -21% |
9等級 | -43% | -22% |
10等級 | -45% | -23% |
11等級 | -47% | -25% |
12等級 | -48% | -27% |
13等級 | -49% | -29% |
14等級 | -50% | -31% |
15等級 | -51% | -33% |
16等級 | -52% | -36% |
17等級 | -53% | -38% |
18等級 | -54% | -40% |
19等級 | -55% | -42% |
20等級 | -63% | -44% |
私は免許取りたてのころに自損事故を起こして保険を使ったことがあるのですが、そのときにも事故有係数が適用されていたので保険料が高くなっていました。
そのときは全く保険に関する知識がなかったので、こういう形で保険料が高くなっているのを知らなかったのですが、かなり損していたようです。
しかもその時のキズはかなり小さいものだったので、これだったら自己負担で直したほうがよかったと今更ながら後悔しています。
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