自動車保険会社には、必ず「約款」というものがあります。保険会社によってはしおりなどと言っているところもあります。
約款とは、契約に関する細かい条項や保険料の支払い条件、保険料を支払えない場合(免責事項)、問い合わせ先など、保険内容に関するさまざまなことが書かれているものです。
契約すると保険証券と一緒に冊子で送られてくることもありますが、最近ではインターネットで読むことができます。
約款に目を通そうとしても、小さな文字でギッシリと書かれているため、あまり読む気になりませんが、1つだけ読んでおくべき部分があります。
免責事項だけは必ず読んでおく
それは、免責事項です。
私が現在加入しているイーデザイン損保の約款がネットにあったので見てみると、保障内容の横に「保険金をお支払いできない主な場合」という名称で書かれています。
これを知らずに運転していて、この免責事項に該当している状態で事故に遭っても保険金は受け取れません。
こんなはずじゃなかった…と嘆いたり保険会社に怒ったとしても、免責事項に書いてあると言われてしまいます。
自動車保険のパンフレットにも書いてある
約款の中を見なくても、各社の自動車保険パンフレットにも同じように「保険金を支払えない理由」がしっかりと書かれていますので、保険会社を検討するときには必ず読んでおきましょう。
支払われない条件は、各社でほとんど内容が変わりませんが、会社によっては「え!これでも支払われないの?!」というものがないとも限りません。
基本的に保険金支払い対象外になるケースは以下です。
- 日本国外での交通事故損害・傷害
- 戦争、外国の武力行使、革命内乱、武装氾濫などで生じた損害・傷害
- 地震・津波・噴火によって生じた損害・傷害
- 核燃料物質等で生じた損害・傷害
たとえば、海外旅行での交通事故は、日本の自動車保険からは何もでません。海外でレンタカーなどの車を運転する場合、必ず現地の自動車保険をかけなければいけないのです。
自然災害に関しても、地震・津波・噴火に関しては対象外ですが、台風や洪水、高潮は車両保険が使えるなどのルールが決まっています。
2000年9月に起きた東海豪雨災害では、水没した車にかけていた車両保険の保険金を受け取れたそうです。
保険の見直しにも役立つ
雨で起こった洪水は保険金を受け取れるけど、海に近いところに住んでいて万が一地震で津波が起こって車に損害を受けても保険金は受け取れないことを知っていれば、保険内容を考えるときにも自分に合った内容を考えられるので、ムダにならない知識です。
このように、保険の見直しにも役立てることができるので、ぜひ免責事項を1度は読んでおくことをオススメします。
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