交通事故や突然の車の故障でも安心できる「宿泊費用サービス」

任意保険のロードサービスはオマケだと思いがちですが、かなり充実したサービスが揃っています。

「宿泊費用サービス」もその1つで、交通事故や車の故障が原因で当日の帰宅が困難な場合に、搭乗者全員分の宿泊費を1泊分保険会社が支払ってくれるサービスです。

どの保険会社でも宿泊費用サービスを提供しているわけではないのですが、多くの保険会社で対応しているので、車で出張などに頻繁に行く方はこのサービスが使える保険会社を選択すれば安心ですね。

各保険会社別の宿泊費用サービス対応表

保険会社 補償内容
アメリカンホーム
アクサダイレクト 事故・故障発生当日の宿泊費用を補償。客室料(消費税・サービス料込み)が支払対象。被保険車の搭乗者が対象。
チューリッヒ 事故・故障発生当日の宿泊費用を補償。客室料が支払対象。被保険車の搭乗者が対象。事故・故障現場から自宅までの距離によるサービス制限なし。レッカーサービスの利用が前提。
ソニー損保 事故・故障発生当日の宿泊費用を補償。契約車両が自力走行不能の場合に利用可能。客室料が支払対象。被保険車の搭乗者が対象。限度額なし。
三井ダイレクト損保 当日の宿泊費用を1人10000円(税込)を限度額として支払い。トラブル当日に公共交通機関での帰宅が不可能な場合に利用可能。
イーデザイン損保
SBI損保 帰宅手段がない場合に宿泊費用を支払い。1人1泊15000円が限度額。
そんぽ24 帰宅手段がない場合に、同乗者を含めて1泊分の宿泊費用を支払い。宿泊施設までのタクシー代も支払い。
セコム損保
おとなの自動車 1人1万円を限度に宿泊費用を支払い。レッカーけん引の利用が条件。

このサービスを行っている保険会社は、どこも同じような条件・金額で、宿泊費用サービスに特化しているところはないようです。

すでにホテルを予約していた場合は補償対象外

保険会社に条件は異なりますが、レッカー車の利用や、公共交通機関を使用して帰宅ができない場合などの条件を満たした場合のみ補償されます。

旅行中の事故や故障などのトラブルが起こった場合でも、旅行時のホテルを予約している場合には対象にならない点に注意です。

最寄りのビジネスホテル

限度額までの宿泊費用は補償されますが、限度額ギリギリであればどこでも宿泊できるわけではなく、現場から最寄りのビジネスホテルクラスの宿泊のみ対象であるのが一般的です。

支払いに関しても一旦契約者がホテルの代金を立て替え、領収書と一緒に保険会社に送付して後日支払いが行われるケースが多いので、支払いが可能な分の現金やクレジットカードが必要です。

宿泊費用サービスは、終電後などの公共交通機関が動いていない深夜に利用することが多いと思いますので、銀行などの金融機関も開いていない可能性が高いです。

「サービスを使おうとホテルに行ったけどお金が足りない」ということがないように、金銭には余裕を持っておきましょう。

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