交通事故時は警察が実況見分調書をとってくれますが、裁判になった場合はさらに事実関係が問題になります。
少しぶつかっただけの小さい事故であればすんなり保険金が出ますが、大きい事故で損害賠償額が大きくなるほど保険会社も慎重になり、支払う保険金の査定が厳しくなる傾向にあります。
つまり、自分が持っている証拠がそのまま賠償額や過失割合に影響してくるのです。
万が一死亡事故が起こったら、その当事者はなにも証言できなくなるので、過失割合が不利になる可能性もあります。なので、事故直後からできる限りの証拠保全を行う必要があるのです。
小さな事故であっても、加害者側は自分を守るために事実とは違う証言を行う可能性もあるので、自分を守るために必ず証拠保全を行いましょう。
なんでも証拠になる可能性がある
証拠と言っても何が決定的な証拠になるかはわからないものです。
【証拠例】
- 当事者が身につけていた衣類
- 事故車
- ヘルメット
- 靴
- 事故車の損傷箇所の写真
- 路面のタイヤ痕
- 落下物
- ガードレールの損傷
事故時に身につけていた衣類などは決定的な証拠になることも多いので、必ず残しておきましょう。バイクや自転車事故はもちろんのこと、自動車事故でも同様です。
衣類は事故の影響で切れたり血が付いていて、すぐに捨てたくなりますが、事故処理がすべて終了するまでは洗濯せずにそのまま保管しておきましょう。
事故車に関しては、保管しておくのが一番です。もし保管が難しいようであれば、損傷部分の写真をできるだけたくさん撮影しておきます。
また、事故現場の写真も決定的な証拠になるものの1つです。路面に付いたタイヤ痕やガードレールの損傷は時間が経つとともに雨などによってどんどん消えていきます。
現場周辺に監視カメラが設置されている場合はチェックして映像を消去される前に保管したいところです。
写真を撮るときのポイント
証拠写真を撮影するときのポイントは、とにかく枚数を撮ることです。いろんな角度で何枚も撮っておくことで損傷具合や現場の様子がわかりやすくなります。
大きさもわかるように、メジャーも一緒に写真で写しておけば、どれくらいの大きさかわかりやすくなります。
当事者が救急車で運ばれるなどしてその場で撮影が難しいのであれば、後から親族が撮影を行っても良いのですが、できる限りその場で撮影したほうが、証拠の説得力が増します。
最近ではスマートフォンでも高画質な写真を撮影できるので、パニックになっていてあまりうまく撮影できないかもしれませんが、現場の様子がわかるように写真を撮るようにしましょう。
また、事故の瞬間が撮影できる「ドライブレコーダー」を車に付けておくのも手です。「自分だけは大丈夫」は決してあり得ないのが交通事故なので、証拠保全は重要だということを常に頭に入れて運転しましょう。
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