保険を使うと一部を除いて等級が1ランクまたは3ランクダウンしてしまいますが、契約内に1度だけなら等級すえおき事故として処理してもらえる「等級プロテクト特約」というものがありました。
等級すえおき事故になることによって、翌年度の保険更新時も等級が下がらず、事故有係数も変わらない夢のような特約だったのです。
「ありました」と書きましたが、この夢のような特約、2012年10月の自動車保険の改定によって全ての保険会社で廃止されてしまったのです。
これに変わる特約もないので、交通事故を起こして保険金を請求した場合は、どのような状況でも等級が下がってしまいます。
等級プロテクト特約に変わる対策
そこで、等級プロテクト特約がなくても出来る限り保険料を安くする方法を考えてみました。
事故を起こさない、もしくは保険を使わない
これは誰でも思いつく方法ですね。しかし、事故のリスクが少ない人には保険料を安くする「メリット・デメリット料率」を採用している自動車保険では、この対策が一番効きます。
無事故・無違反を続ければ「ゴールド免許割引」も付きますし、年齢条件による値引きもあります。何より等級が上がっていくと、最大で60%以上の割引が受けられます。
まずは安全運転を常に心がけるようにしましょう。
そして、電柱などで擦ってしまった小さな傷に関しては車両保険を使わずに自己負担で直してしまうのがよいでしょう。何よりも値上がりを抑えるのが保険料を安くするコツです。
免責金額を低くする
車両保険を付ける場合は、契約時に1回目の修理と2回目の修理に「免責金額」を付けますが、その金額を低くすることで、事故負担額を減らすことができます。
免責金額とは、たとえば「1回目:0円 2回目:10万円」としたときは、最初の事故時の修理代がいくらであっても車の市場価格までなら無料で修理でき、2回目の事故で11万円の修理代がかかる場合は10万円を負担して1万円だけ保険金でまかなえるというものです。
【参考】車両保険の基礎知識。万が一のときでも愛車を守ってくれる保険です
デメリットとしては、
- 免責金額を低くすると支払う保険料は高くなる
- 事故を起こすと翌年度の等級は下がる
となります。
保険料を安くするか負担額を抑えるかしかない
等級プロテクトのように等級を下げない特約がなくなった今、保険料をお得にするには、自分に合った補償内容がある保険会社を探して保険料を安くするか、車両保険の免責金額や人身傷害保険などの保険金を低く設定して負担額を抑えるかのどちらかしかありません。
保険会社によって同じ補償内容でも、保険料は結構違うので、一番簡単に出来るのは自分に合った保険を見つけることです。
無料で自動車保険を2万円安くする方法
車を初めて購入したとき、親に言われた通りの自動車保険に加入していましたが、金額が高くて支払いが大変でした。
しかし、ネットを使って自動車保険を探すと同じ補償内容で年間6万円、自分に合わせた補償内容で、なんと12万円も保険料を安くできました。さらに次の年も1万8000円安くなりました。